「ゴロゴロ」という言葉はどこから来たのか
日本語の「ゴロゴロ」は、物が転がる音や雷の音にも使われる擬音語です。低くくぐもった連続音を指す言葉として、猫の喉の音にもぴったり当てはまるため、古くから使われてきたと考えられます。
一方、英語では猫の喉鳴らしを「purr(パー)」と呼びます。こちらも音をそのまま言葉にした擬音語が由来とされ、猫を飼う文化がある国では、それぞれの言語で似たような音の表現が生まれてきました。
たとえばフランス語では「ronronner(ロンロネ)」、ドイツ語では「schnurren(シュヌレン)」といった具合に、国によって表現は違っても、猫の喉の音を独自の言葉にしてきた点は共通しています。
言葉は違っても、世界中の人がこの音に特別な意味を感じ取ってきたということが分かります。
猫の鳴き声は意外と種類が多い
猫の鳴き声というと「にゃー」を思い浮かべる方が多いと思いますが、実際にはもっと多くの種類があるとされています。短く高い声、鼻にかかったような声、低くうなるような声など、状況によって使い分けているといわれます。
ゴロゴロという音も、こうした鳴き声のバリエーションのひとつです。ただしゴロゴロは、口を閉じたままでも出せるという点で、ほかの鳴き声とは少し性質が違います。
犬も「クゥーン」「ワン」など複数の声を使い分けますが、猫は表情筋があまり発達していない分、鳴き声や姿勢で気持ちを伝える割合が高いとされる場合があります。ゴロゴロもその大切な手段のひとつというわけです。
では、このゴロゴロという音は、猫の体の中でどのようにして作られているのでしょうか。次のページで、その仕組みに迫ります。
