ゴロゴロと「くつろぎの声」の違いは?
「機嫌がいいときのゴロゴロと、緊張しているときのゴロゴロは、聞いて分かるものなの?」という疑問を持つ方もいるでしょう。
くつろいでいるときのゴロゴロは、比較的低めで、こもったような中低音になりやすいといわれています。一方、体調が悪いときや不安を感じているときは、それよりもさらに低く、途切れがちな音になることがあるようです。
ただし、これは絶対的な区別ではなく、あくまで傾向として語られているものです。猫によって声質にも個体差があるため、音の高さだけで明確に線を引くのは難しいとされています。
そこで役立つのが、猫どうしが使う「なだめのサイン」という考え方です。
猫が持つ「カーミングシグナル」という仕組み
動物の行動学では、緊張や対立をやわらげるために動物が見せるしぐさを「カーミングシグナル(なだめのサイン)」と呼びます。もともとは犬の研究から広まった考え方ですが、猫にも似たような行動があるとされています。
ゆっくりまばたきをする、あくびをする、体をなめるといった行動が、猫のカーミングシグナルの例として挙げられることがあります。
そしてゴロゴロという音も、緊張している相手に「落ち着いて」と伝えたり、自分自身の気持ちを落ち着かせたりするための、なだめのサインの一種ではないかと考えられているのです。自然界では、対立を避けるための手段になっているという見方もあります。
ここまでで、ゴロゴロが単なる「喜びの声」ではなさそうだ、ということが少しずつ見えてきたのではないでしょうか。
