「ゴロゴロは大人の猫だけの仕草」は実は誤解
猫が喉を鳴らす「ゴロゴロ」という音。おとなの猫になってから覚える仕草だと思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし実際には、子猫は生まれてわずか1週間ほどでゴロゴロと喉を鳴らせるようになります。まだ目も開いていないような時期から、体の奥でこの音を出しているのです。
子猫がゴロゴロと鳴らすのは、お母さん猫に「ここにいるよ」と伝えるためだと考えられています。目が見えず、耳もまだ十分に発達していない時期の子猫にとって、ゴロゴロという振動は、母猫と自分の居場所を確認し合う大切な合図になっているのです。
この習性は成猫になっても消えることはなく、飼い主との暮らしの中でもずっと使われ続けます。つまりゴロゴロは、生まれたときから猫が持っている、根の深いコミュニケーション手段だといえるでしょう。
気持ちを読むのはゴロゴロ音だけではない
猫の気持ちを知る手がかりは、ゴロゴロという音だけではありません。しっぽの動き、耳の向き、瞳孔の大きさなど、猫は全身を使って自分の状態を表しています。
たとえばしっぽを大きく左右に振っているときはイライラのサインとされ、耳がぺたんと横に伏せているときは警戒や不安を感じている場合が多いといわれています。瞳孔がまん丸に開いているときは、興奮や緊張が高まっていることが多いようです。
ゴロゴロという音は、こうした数あるサインの中の一つに過ぎません。音だけを聞いて「今日は機嫌がいいな」と決めつけてしまうと、実は見落としてしまうサインがあるかもしれないのです。
次のページでは、この「ゴロゴロ」という言葉そのものが、どこから生まれた表現なのか、少し意外な角度から見ていきます。

