骨折から回復した猫のゴロゴロ、という話
猫を保護している団体や動物病院の発信の中には、骨折した猫がリハビリの期間を通じてゴロゴロを鳴らし続けていた、というエピソードが紹介されることがあります。あくまで伝えられている体験談ですが、印象的な話です。
痛みがあるはずの時期にもゴロゴロを鳴らし、回復が進むにつれてその頻度が変わっていったという報告もあり、ゴロゴロが体の状態と何らかの関係を持っている可能性をうかがわせます。
もちろん、痛みの感じ方や回復のスピードには個体差が大きいため、すべての猫に当てはまるとは限りません。それでも、こうした報告が積み重なることで、ゴロゴロと回復の関係に注目する研究者が増えてきたという背景があります。
もし、痛みを感じている猫のサインに誰も気づかなかったら、どうなってしまうのでしょうか。
痛みのサインを見逃さないために
猫は本来、痛みや不調をあまり表に出さない動物だといわれています。野生では、弱っている姿を見せると外敵に狙われやすくなるため、我慢強く振る舞う習性が残っているという見方があります。
もし、ゴロゴロという音を「機嫌がいい証拠」とだけ思い込んでいたら、痛みをこらえている猫のサインに気づけないまま、時間が過ぎてしまうかもしれません。
食欲の変化、じっとしている時間が増えた、体を触られるのを嫌がるなど、ゴロゴロ以外の様子もあわせて確認することが、猫の本当の状態を知る手がかりになります。
このゴロゴロと痛みの関係については、実は「自己治癒」という、さらに踏み込んだ仮説まで存在します。
