セロトニンやエンドルフィンとの関わり
ゴロゴロが体に与える影響として、セロトニンやエンドルフィンといった脳内物質との関わりも取り上げられることがあります。
セロトニンは、気持ちを落ち着かせたり、安心感を生んだりする働きを持つとされる物質で、人間でいう「穏やかな気分」を支えるものの一つといわれています。ゴロゴロを鳴らすことで、このセロトニンの分泌が促されているのではないか、という見方があります。
先ほど紹介したエンドルフィンとあわせて考えると、ゴロゴロは「気分を落ち着かせる仕組み」と「痛みをやわらげる仕組み」の両方に関わっている可能性がある、というのが現在の見方に近いといえそうです。
ただし、こうした脳内物質との関係は、まだ仮説の段階にとどまっている部分が多いのも事実です。
「ゴロゴロで必ず落ち着く」は言い過ぎかもしれない
ここまで紹介してきたホルモンや振動の話は、どれも興味深いものですが、「ゴロゴロを鳴らせば必ず痛みが消える」「ゴロゴロを聞けば必ず心臓病が防げる」といった言い切り方をするのは、少し言い過ぎになってしまいます。
あくまで、ゴロゴロという行動と、体や心の状態との間に何らかのつながりがありそうだ、という段階の話が多く、これから研究が進むことで、もっと詳しいことが分かってくる分野だといえます。
それでも、猫が単に「うれしいから」だけでゴロゴロを鳴らしているわけではない、ということは、これまでの内容からもはっきりと見えてきたのではないでしょうか。
満足、催促、緊張、痛み。ここまでいろいろな場面のゴロゴロを見てきましたが、次のページで、いよいよこの音の正体をまとめてお伝えします。
