置き去りにされた命、実際に起きている事故
車内の高温は、時に取り返しのつかない事故につながっています。夏場、短い時間のつもりで子どもを車に残してしまい、熱中症で命を落としてしまうという痛ましい事故が、日本国内でも繰り返し起きています。
「すぐ戻るから」「子どもが寝ているから」といった、ほんの少しの油断が、重大な結果につながってしまうケースがあるのです。
専門家の中には、こうした置き忘れについて、「子どもへの愛情の有無に関係なく、誰にでも起こり得るヒューマンエラーだ」と指摘する声もあります。うっかりミスと片付けず、車内の危険性を知っておくことが、事故を防ぐ第一歩になりそうです。
乳幼児の熱中症死亡事故の78%が車内で起きている
具体的な数字を見てみると、車内の危険性がより鮮明になります。乳幼児の熱中症による死亡事故のうち、およそ78%が車内で発生しているという報告があります。
これは、屋外や自宅で起きる熱中症事故よりも、車内での事故が圧倒的に多いことを示す数字です。気温35℃の日にエンジンを止めた車は、わずか15分ほどで、人の体に危険なレベルまで車内温度が上昇するとされています。
「少しの間だけなら大丈夫」という考え方が、いかに危ういものかが分かる数字ではないでしょうか。次は、子どもやペットを車に残すことについて、気をつけたいポイントを整理します。
