現代の「世界6大マラソン」にもつながる、42.195キロという物語
現在では、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨーク、東京の6つの大会を完走すると、特別な称号が贈られる仕組みがあります。これらは、世界的に権威のあるマラソン大会として知られています。
これらすべての大会が、共通して42.195キロという距離で開催されているのは、あらためて考えるとすごいことです。100年以上前の、あるオリンピックでのちょっとした出来事が、今も世界中のランナーの目標になっているのです。
ちなみにボストンマラソンは、1908年よりも前、1897年から続く歴史あるレースです。マラソン人気が世界に広がるきっかけとなった1896年のアテネ大会の熱狂が、こうした形で今にも受け継がれているといえます。
次のページでは、少し身近な話題として、日本の駅伝との距離の関係にも触れてみます。
箱根駅伝との距離を比べてみると
日本で毎年お正月に注目を集める箱根駅伝は、いくつかの区間に分かれて選手がタスキをつなぐ競技です。1区間あたりの距離は、およそ20キロ前後に設定されている区間が多くなっています。
これは、フルマラソンの半分にあたる「ハーフマラソン」に近い距離です。駅伝の1区間を走りきることは、一人でハーフマラソンを完走するのとほぼ同じくらいの負担がある、と考えるとイメージしやすいかもしれません。
このように考えると、フルマラソンの42.195キロという距離が、いかに長い道のりであるかが、あらためて実感できるのではないでしょうか。
ここまで、マラソンの距離をめぐる長い歴史をたどってきました。最後のページで、この記事全体を振り返ってまとめていきます。
