なぜ50円玉は誕生から8年後に急に変わったのでしょうか
50円玉が穴あきデザインに変わった1959年は、誕生の1955年から数えて4年後、100円玉の登場からは2年後にあたります。理由は、50円玉と100円玉の見た目がよく似ていたことにあります。どちらも銀色に近い色合いで、大きさもほぼ同じでした。
額面がまったく違うのに見た目が近いというのは、支払いの場面で混乱を招きかねません。そこで50円玉のほうに穴をあけ、はっきり区別できるようにしたのです。5円玉のときと同じように、「後から登場した硬貨」ではなく「先にあった硬貨」のほうに穴があけられている点は、共通した特徴と言えます。
100円玉の登場という「きっかけ」
100円玉は1957年に登場しました。当時は今のような銅とニッケルの合金ではなく、銀を含んだ硬貨だったことでも知られています。この100円玉の誕生こそが、50円玉に穴があく直接のきっかけになったと考えられます。
もし100円玉がもう少し違うデザインで登場していたら、50円玉は今も穴のない硬貨のままだったかもしれません。歴史の巡り合わせのようなものを感じさせるエピソードです。ちなみに、この時の50円玉のデザインは公募で選ばれたものだったと言われています。次のページでは、硬貨のデザインがどのように決まるのか、少し寄り道して紹介します。
