もし全部の硬貨に穴を開けたら、どうなっていたでしょうか
ここで少し想像してみましょう。もし1円玉や10円玉、100円玉、500円玉にも穴があいていたら、どうなっていたでしょうか。すべての硬貨が同じような特徴を持ってしまうと、今度は逆に区別がつきにくくなってしまいます。
穴があること自体が「当たり前」になってしまえば、区別の役には立たなくなるのです。5円玉と50円玉だけに穴があるからこそ、その存在が際立ち、識別の役に立っているとも言えます。全部に同じ工夫をすればいいというわけではない、というのは面白い視点です。
実際に検討されなかったわけではないようです
硬貨のデザインは、時代の変化に合わせてこれまでも見直しが重ねられてきました。50円玉が1967年にサイズや素材を変更したように、必要に応じて形を変える判断はこれからも起こり得ます。ただし、現時点で1円玉や10円玉などに穴をあける計画が進んでいるという情報は見当たりません。
硬貨のデザインを変えるには、製造設備や自動販売機など、社会全体への影響を考える必要があります。気軽に「穴をあければいい」というわけにはいかない事情がありそうです。次のページでは、5円玉と50円玉、それぞれの穴の大きさの違いに注目します。
