車のバックミラーで気をつけたいこと
車を運転する人にとって、身近な鏡といえばバックミラーです。バックミラーに映る景色も、当然ながら光の反射でできています。
後ろの車が近づいてきたとき、バックミラーの中では奥から手前へと近づいてくるように見えます。これは、鏡が奥行き、つまり前後の位置関係を映し出しているためです。
バックミラーを見るときに「左右」を意識しすぎると、かえって距離感をつかみにくくなることがあります。鏡は前後の情報をそのまま伝えてくれている、と意識するだけでも、見え方の感覚が変わってくるかもしれません。
この「前後」というキーワードは、実はこのあと何度も登場する、とても大切な言葉になります。次は、少し想像を広げて考えてみましょう。
もし鏡が本当に左右を入れ替えていたら
ここで少し想像してみましょう。もし鏡が本当に「左右だけを入れ替える」特別な力を持っていたとしたら、どんなことが起きるでしょうか。
たとえば、自分の鼻を鏡にそっと近づけたとき、鏡の中の鼻も同じように近づいてくるはずです。もし本当に左右だけが入れ替わっているなら、体がねじれたような、不自然な映り方になっていてもおかしくありません。
ところが実際には、鏡に近づけば近づくほど、鏡の中の自分もまっすぐこちらに近づいてきます。体がねじれるような違和感はまったくありません。
この「ねじれない」という事実こそ、鏡が単純に左右を入れ替えているわけではないことを示す、大きな手がかりになります。次は、多くの人が信じているある勘違いを取り上げます。
