そもそも「低温障害」とは、どんな現象?
低温障害とは、熱帯や亜熱帯で育つ植物が、必要以上に低い温度にさらされたときに起こる不調のことです。人間でいう「風邪」に近いイメージで捉えると分かりやすいかもしれません。
バナナの場合、低温障害が起こると皮の細胞が傷つき、追熟がうまく進まなくなったり、変色が起きたりするとされています。傷んで腐っているわけではなく、あくまで寒さによる体調不良のようなものです。
この現象は、決してバナナだけの特別な話ではありません。次に紹介するのは、バナナ業界で実際に使われている、ちょっと面白い呼び方です。
農家の間で言われる「バナナが風邪をひく」
バナナの輸入や販売に携わる関係者の中には、低温障害を起こしたバナナのことを「バナナが風邪をひいた」と表現する人がいるといわれています。
皮が黒く変色した姿が、まるで体調を崩したように見えることから生まれた言い方のようです。あくまで業界内で使われる伝聞的な表現ですが、寒さに弱いバナナの性質をよく表しています。
では、寒さに弱いのはバナナだけなのでしょうか。実は似たような性質を持つ果物や野菜が、身近なところにいくつも存在しています。
