昭和の非常口は「漢字3文字」だった、緑の人に置き換わったきっかけは218人の犠牲?

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1987年、国際規格に組み込まれた

1987年、日本生まれの非常口の絵は、国際標準化機構が定める国際規格「ISO 6309」に組み込まれました。防火の安全標識についての規格です。ここで、日本の絵が世界の共通言語になりました。

その後、2003年に作られた安全標識の規格「ISO 7010」にも規定されています。こちらは職場や公共の場所で使う安全標識をまとめたもので、今は世界中の非常口表示がこの規格を手本にしています。

1972年の火災から数えると15年。1979年の公募から数えても8年です。国内で使われ始めてから世界標準になるまでの5年間に、抗議文が飛び、会議で議論が交わされていたわけです。日本の生活用品としては、なかなか波乱の道のりでした。

そして国際規格になったとき、絵には日本のものと違う一点が加えられていました。

国際版と日本版、よく見ると形が違う

「日本のマークがそのまま世界標準になった」とよく言われますが、厳密には少し違います。国際規格になったのは、消防庁が告示したデザインに下線を加えた形です。

具体的には、絵の下の部分です。日本の避難口の図では下側で緑が切れていますが、国際規格の図では下にも緑の領域があり、つながっています。これは、先ほど触れたフランスの修正案の趣旨に沿った変更だと考えられます。

細かい違いですが、意味はあります。下が閉じていると、絵全体が一つのかたまりとして目に入りやすくなります。世界の会議で出た指摘が、ちゃんと形に残っているわけです。

ちなみに国際規格では、この絵に番号がふられ、書類のように管理されています。

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この記事を書いた人

「知ってよかった。誰かに話したくなる。」を合言葉に、暮らし・歴史・言葉・お金・身体・食べ物など、身近だけど意外と知らない雑学を日々調査してお届けしているBest For Youの編集チームです。難しいテーマもわかりやすく、読み終わった後につい誰かに話したくなるような記事づくりを心がけています。