違反していないのに、国に届かない消費税がある
滞納は、法律で決められた税金を期限までに納めていない状態です。督促や差し押さえなどの対象にもなります。
一方で、私たちが払った消費税の中には、誰も法律に違反していないのに、国に届かないものがあります。お店がごまかしているわけでも、計算を間違えているわけでもありません。
それは、法律の仕組みとして、あらかじめ認められているものなのです。
この仕組みを理解するには、まずお店がどのように消費税を計算し、国に納めているのかを知る必要があります。実は、お店は私たちから受け取った消費税を、そのまま全額納めているわけではありません。
Q. お店は、消費税をどうやって計算して納めているの?
A. お店などの事業者は、売り上げたときに受け取った消費税から、仕入れのときに払った消費税を差し引いて、その差額を国に納めます。この差し引くことを「仕入税額控除」といいます。
たとえばお店が商品を仕入れるとき、仕入先に消費税を払っています。そして仕入先は、受け取った消費税から、さらに自分が払った消費税を差し引いて納めています。
こうして、取引の各段階で、それぞれの事業者が少しずつ消費税を納めていくことで、最終的に私たち消費者が払った消費税の全体が国に届く、という仕組みになっています。
言葉だけでは分かりにくいので、簡単な数字の例で確認してみましょう。
