ここまでのヒントを整理すると
消費税は日本で最も税収の多い税金で、私たちは1人あたり年間20万円以上を負担している計算でした。
一方で、消費税の滞納は毎年5,000億円を超えていました。さらに、誰も違反していないのに、国に届かない消費税がある。インボイス制度が始まるまでは、消費税を納めていない事業者がたくさん存在し、「益税」という言葉も生まれていました。
そして、消費税が導入された直後に起こされた裁判では、私たちが払う消費税の”正体”が問われていました。
これらのヒントがすべてつながる答えが、消費税法の条文と、1990年の判決の中にあります。
Q. お店がレジで受け取った消費税は、「預かり金」じゃないの?
A. 多くの人は、お店が受け取った消費税は、国に納めるまでの間、お客さんから”預かっている”お金だと考えています。
もしそうなら、預かったお金は全額を国に渡さなければならないはずです。一部でも手元に残れば、それは問題だということになります。
しかし、消費税の法律と裁判所の判断を見ると、この”預かり金”というイメージは、法律上の性格とは少し違っていることが分かります。
私たちがレジで払った消費税は、法律上、いったい誰のお金なのか。いよいよ答えを見ていきます。
