「電気代がもったいない」だけが理由ではありません
熱い料理を冷蔵庫に入れると、電気代がかかる。そんな話を聞いたことがある方は多いと思います。ただ、これは理由の一部にすぎません。
厚生労働省の資料には、食中毒を起こす菌の多くが20度から50度くらいの温度でよく増えると書かれています。
熱い料理をそのまま冷蔵庫に入れると、庫内の温度が一時的に上がります。すると、隣にある他の食品まで、この菌が増えやすい温度に近づいてしまうことがあるのです。
つまり、問題は電気代だけでなく、家族みんなの食品の安全にも関わってきます。
とはいえ、だからといって「完全に冷めるまで室温に置く」のが正解とも限りません。この境界線について、これから順番に見ていきます。
そもそも冷蔵庫は何度に保つのが正解?
まず知っておきたいのが、冷蔵庫の正しい温度です。
厚生労働省は、家庭の冷蔵庫について「10度以下に維持すること」を呼びかけています。
一般的な家庭用冷蔵庫では、冷蔵室はこれよりもう少し低い、4度前後に設定されている場合が多いとされています。
この温度を保てているからこそ、菌の増殖はゆっくりになり、食品が傷みにくくなります。
逆にいえば、熱い鍋をそのまま入れて庫内温度が上がってしまうと、この「守り」が一時的に弱くなるということです。では、その影響はどれくらい続くのでしょうか。次のページから、具体的な数字を見ていきます。
