コカ・コーラ「Coca-Cola BlāK」
2006年、コカ・コーラはコーヒー風味を加えた「Coca-Cola BlāK」を発売しました。フランスで先に登場し、その後、米国やカナダなどにも展開されています。米国では2006年4月3日に発売され、普通のコーラとは違う大人向けの飲み物として注目されました。
しかし、Coca-Cola BlāKは長期的な定番商品にはなりませんでした。米国では2007年に販売終了の方針が報じられ、商品自体は2008年までに終了したとされています。コーラとコーヒーという組み合わせは目新しい一方で、毎日の定番として受け入れられるかは別問題です。大手ブランドの名前が付いていても、新しい組み合わせがそのまま広く定着するわけではありません。
Coca-Cola BlāKは、コーヒーとコーラという二つの身近な飲み物を一つにした商品でした。そのため、発売時には説明しやすい一方、すでにコーヒーもコーラも単独で選べるという事情があります。新しい組み合わせは、二つの魅力を足すだけでなく、「一緒にする意味」を消費者へ納得してもらう必要があります。
コーラとコーヒーの組み合わせはなぜ続かなかった?
Coca-Cola BlāKのような商品は、既存ブランドの安心感と新しさを同時に狙えます。ただし、この二つは時に反対方向へ働きます。コカ・コーラを買う人が求めるものが「いつもの味」なら、コーヒー風味は新しい魅力になる一方で、別の商品として選ばれる理由にもなります。
現在の定番商品を見ると、長く残る商品には「少し違う」だけでなく、飲む場面まで想像しやすい特徴があります。これはCoca-Cola BlāKだけの問題とは限りません。新商品では「珍しいから試す」と「また買いたい」の間に大きな差があります。食品の次に待っているのは、その差がより大きく表れたスマートフォンです。
このタイプの商品では、味そのものだけでなく、飲む時間帯も重要になります。コーラは食事や休憩中、コーヒーは仕事や勉強中など、消費される場面が少し違います。二つを合わせることで新しい利用場面が生まれる一方、従来の習慣には入りにくくなることもあります。珍しい組み合わせほど、使う場面まで想像できることが大切なのです。次は、コーラとコーヒーを一つにしたCoca-Cola BlāKです。二つの人気飲料を合わせても定番にならない理由が見えてきます。
