車でショッピングカートを引っ張って遊んだ18歳、段差で横転して投げ出され死亡
2008年3月、米国フロリダ州で18歳のキャメロンさんは、走るSUVにつかまりながらショッピングカートに乗る遊びをしていました。スーパーでは人が手で押すためのカートを、今度は自動車で高速移動させるわけです。しかも道路には段差があります。どう考えても「カート本来の使い方」からは遠ざかっています。
その嫌な予感どおり、車とカートが段差を越えた瞬間、カートが横転しました。キャメロンさんはカートから投げ出され、路面へ落下。公式サイトによると、カートの小さな座席用ベルトも使用しておらず、キャメロンさんは事故現場で死亡しました。買い物用の小さな車輪が、路面の段差と自動車の速度を受け止められるはずもありませんでした。
ここで面白くも悲惨なのは、「ショッピングカートだから危なくなさそう」という日常のイメージが完全に裏切られることです。店内をゆっくり押す道具なら、こんな事故はまず起きません。ところが速度を一気に上げ、しかも人を乗せて道路へ出した瞬間、まるで別の乗り物です。
速度が変われば、身近な遊具も別物になります
この話が示すのは、「低い物なら安全」という思い込みです。ショッピングカートは店内をゆっくり動かす前提で作られています。そこへ自動車の速度を持ち込めば、本来想定されていない力がかかります。身近な物でも、使う場所や速度が変われば別物になる。そんな当たり前のことを忘れた結果でした。
もちろん実際の事故には多くの条件が重なっています。ただ、ダーウィン賞で繰り返し登場するのは、「最後の一歩だけ止めれば避けられたかもしれない」という構図です。だからこそ、話を読んだ側は驚きながらも、自分ならどこで立ち止まるかを考えられます。
ネット動画で面白い遊びを見つけると、まず真似したくなることがあります。しかし映像では速度や路面の状態が伝わりにくく、危険の大きさも分かりにくいものです。「映っているから安全そう」という印象は、実際の安全確認にはなりません。
物の大きさだけで危険度を判断せず、速度と路面を組み合わせて考える必要があります。
