「歩いたほうが早い」と走行中の車から足を出した女性、車外へ転落して死亡
2009年5月、米国ルイジアナ州で22歳のタメラさんは、恋人の運転が遅いことに腹を立て、「歩いたほうが早い」と冗談を言いました。そこで終われば、ただの軽口です。ところが本当に車のドアを開け、走行中のピックアップトラックから足を外へ出しました。問題は、この車が歩くどころか高速道路を走っていたことです。
タメラさんは走行中の車外へ転落し、そのまま路面へ落ちて死亡しました。公式サイトによると、車は州間高速道路I-12を走っており、保安官事務所も高速道路上の走行速度だったと確認しています。「歩いたほうが早い」という冗談を、本当に車外へ出る行動へ変えてしまったことで、転落事故が起きました。
この事例の呆れるところは、言葉の軽さに対して行動があまりにも重いことです。停車中の車から足を出すのと、高速道路を走る車から足を出すのでは、危険度がまるで違います。冗談を現実の行動に移すなら、まず「いや、それはやめておこう」で止められた一件でした。
冗談と行動の境目で、一気に危険が増えました
この話で怖いのは、最初の一言だけなら誰でも言いそうな冗談だったことです。危険なのは言葉ではなく、冗談をそのまま行動に移した瞬間でした。車内という日常空間にいると、外が高速で流れていることを忘れやすいものです。環境を一枚の写真で切り取ると、危険が見えにくくなる。その錯覚が事故を招くことがあります。
もちろん実際の事故には多くの条件が重なっています。ただ、ダーウィン賞で繰り返し登場するのは、「最後の一歩だけ止めれば避けられたかもしれない」という構図です。だからこそ、話を読んだ側は驚きながらも、自分ならどこで立ち止まるかを考えられます。
車内は囲われているため、外の速さを体で感じにくいことがあります。窓を開けただけでも風が強く感じられるのと同じで、車外へ体を出す行為は想像以上に条件が変わります。冗談を実行する前に、周囲の速度や位置を確認することが重要です。
冗談として口にするだけなら無害でも、身体を動かす段階では周囲の速度や位置が重要になります。
