券売機を爆破して現金を盗もうとした男、爆風と金属片で重傷を負い死亡
2017年3月、ドイツのドルトムントで31歳の男性が、駅の券売機から現金を盗もうとして、とんでもない方法を選びました。券売機へエアゾール缶のガスを注入し、爆発させて中のお金を取り出そうとしたのです。つまり「切符を買うための機械」を、丸ごと爆破しようとしたわけです。
ところが爆発は当然ながら本人の都合よくは進みません。ガスに着火すると大きな爆発が起こり、券売機の金属板などが吹き飛びました。男性は爆風と金属片で大きな頭部外傷などを負い、近くの知人に発見されて病院へ搬送されました。しかし重傷のため蘇生処置を受けても助からず、死亡しました。
目的は券売機の現金ですから、本来ほしいのは数千円や数万円程度の「中身」です。それなのに選んだ手段は、可燃性ガスを充満させて爆破すること。欲しい金額より、本人が自分で作った爆発のほうがはるかに大きな結果を生んでしまいました。小さな利益を狙って巨大な危険を作る、典型的な一件です。
利益が小さいほど、大きな危険を取る理由はありません
この話は「目的と手段」のズレが面白く見える例です。数千円を得るために大きな爆発を起こせば、失敗したときの被害は目的の金額とは比較になりません。危険な行動ほど、本人は途中の成功ばかりを見て、失敗したときの規模を見落としがちです。リスクは、成功したときの利益ではなく、失敗したときの大きさでも考える必要があります。
もちろん実際の事故には多くの条件が重なっています。ただ、ダーウィン賞で繰り返し登場するのは、「最後の一歩だけ止めれば避けられたかもしれない」という構図です。だからこそ、話を読んだ側は驚きながらも、自分ならどこで立ち止まるかを考えられます。
犯罪の計画では「成功すれば得られる物」ばかりに目が向き、捕まることや失敗することを軽く見てしまうことがあります。しかも危険物を使う方法では、自分で制御できない要素が増えます。短い近道が、本当の意味で近道とは限らないという典型例です。
