関節を鳴らす人は、いったいどれくらいいるのか
これまでの調査では、指を鳴らす習慣がある人はおよそ25%から54%ほどにのぼるとされています。かなり幅がありますが、決して珍しい習慣ではないことが分かります。
また、女性よりも男性のほうが習慣的に指を鳴らす傾向が強いという報告もあります。緊張したときやリラックスしたいときの、いわば「くせ」として現れることが多いようです。
この幅がある理由は、調査した国や年代、対象になった人の年齢層によって結果が変わるためと考えられます。同じ質問でも、聞き方や集団によって答えは変わってきます。
日本国内だけでなく、海外でも同じように指を鳴らす人がたくさんいます。次の見出しでは、海外の事情にも目を向けてみましょう。
海外でも「指鳴らし」は身近な習慣だった
指を鳴らす習慣は、日本だけのものではありません。アメリカやイギリスなど、海外の研究者たちもこのテーマに長年取り組んできました。
実際、この音の正体を調べる研究は、1900年代の初め頃からすでに行われていたことが分かっています。100年以上にわたって、世界中の科学者が同じ疑問と向き合ってきたのです。
海外では、親から「指を鳴らすと関節が太くなる」「関節炎になる」と言われて育った人も多く、日本の「行儀が悪い」という言われ方とは少し違う角度で注意されてきた背景もあります。
ここで一度、よくある勘違いを整理しておきましょう。次のページでは「関節がすり減っている音」という誤解について見ていきます。
