「ポキッ」の音の高さや大きさが、人によって違う理由
同じ「関節を鳴らす」という行為でも、人によって音の高さや大きさが違うと感じたことはないでしょうか。これは、関節の大きさや、袋の中の空間の広さなどが一人ひとり違うためだと考えられます。
関節が大きい人ほど、内部の空間も広くなりやすく、より低く響くような音になりやすいとも言われています。指の関節よりも膝の関節のほうが、音の印象が違って聞こえるのも、こうした理由からかもしれません。
また、その日の体の状態によっても、鳴りやすさや音の感じ方は変わります。体が冷えているときと温まっているときとでは、関節の動きやすさそのものが違うためです。
ここまでは音の正体を中心に見てきましたが、次のページからは「鳴らしすぎるとどうなるのか」という、多くの人が気になるテーマに移っていきます。
鳴らしすぎることで、心配されている影響とは
関節を鳴らすことと関節炎との間に、はっきりとした関係は確認されていません。ただし、一部の調査では、習慣的に鳴らす人にちがった特徴が見られたという報告もあります。
ある調査では、習慣的に関節を鳴らす人のグループで、手の腫れや握力の低下が見られたと報告されています。ただし、この調査だけで因果関係が証明されたわけではなく、他の研究では違う結果も出ています。
また、習慣的に鳴らす人には、爪をかむ、喫煙する、力仕事が多いといった、他の生活習慣も重なっている場合が多いという指摘もあります。原因が一つに絞りきれない、というのが実情です。
こうした研究の中には、握力だけでなく、関節の「軟骨の厚さ」を調べたものもあります。次のページで、その具体的な内容を見ていきましょう。
