軟骨が厚くなる仕組みについての、一般的な見解
軟骨は、関節が動くたびに、体重や力による刺激を受け続けています。この刺激に応じて、軟骨の状態がゆっくりと変化していくことは、以前から知られている現象です。
専門家の間では、繰り返しの刺激によって軟骨が一時的にふくらむような変化が起きることがあり、これが「厚くなる」という結果につながっている可能性があるとされています。
ただし、この変化が長い目で見て体に良いのか悪いのかについては、まだ十分に分かっていません。研究者の間でも、慎重な見方が多いのが現状です。
では、海外の医師たちは、関節炎との関係についてどのような立場をとっているのでしょうか。次の見出しで見ていきます。
海外の医師たちは、関節炎との関係をどう見ているか
海外の医療機関の情報を見ても、「関節を鳴らすことが関節炎の直接の原因になる」と断言している専門家は多くありません。むしろ、その関係は薄いとする立場が主流になっています。
ある医療系の情報サイトでは、1999年ごろの調査で握力の低下や手の腫れが報告された一方、2017年ごろの調査では握力に差がなかったとする結果も紹介されており、研究によって結果が揺れていることが分かります。
こうした背景から、専門家の一般的な見解としては「今のところ、関節を鳴らす習慣と関節炎を結びつける確かな証拠は見つかっていない」という、慎重な立場が多いようです。
ここで少し視点を変えて、「もし関節をまったく動かさなかったら、どうなるのか」という仮定について考えてみましょう。
