きのこのように広がる「きのこハウス」
東京都町田市の住宅「きのこハウス」は、名前どおりキノコを連想させる外観が特徴です。テレビ朝日の「建もの探訪」で紹介された住宅で、下部よりも上部が広がるシルエットがキノコの傘を思わせます。屋根から外壁にかけて茶色の金属板で包まれており、一般的な箱形住宅とは違う輪郭が印象に残ります。
建物の面白さは外観だけではありません。番組の紹介では、広い玄関や半階ずつずれる床など、外形に合わせた内部構成も紹介されています。つまり、キノコらしい姿を外側だけに貼り付けたのではなく、空間の使い方まで形に合わせています。住宅は暮らしの道具でもあるため、ユニークな外観と生活のしやすさをどう両立するかが見どころになります。
キノコ型の住宅では、外形がそのまま内部の天井や壁の広がり方につながります。外観のために無理な形を足したのではなく、住空間を包む輪郭そのものを変えた点が興味深いところです。
上に広がる形は、一般的な切妻屋根の住宅とはかなり違います。内部の床の高さを少しずつ変えることで、外形の広がりが空間の変化にもつながっています。
街中で本当にプリンに見える「プリンの森」
奈良市の「プリンの森・カフェ」は、名前だけでなく建物そのものがプリンの形をしています。奈良市の観光情報でも「プリン型の外観」と紹介されており、上が大きく広がった茶色の建物は、巨大なプリンをひっくり返したような姿です。絵本に出てきそうな外観なので、初めて見る人ほど足を止めたくなります。
運営会社の公式サイトには、「プリンの中でプリンを作りたい」という長年の夢を建物に込めたとあります。つまり、商品と店舗の関係を極端なまでに近づけたデザインです。食べ物の形をした施設は全国にありますが、商品名と建物の姿がここまで一致している例は、かなり分かりやすいでしょう。
プリンの森の魅力は、遠くから見ても一目でテーマが分かることです。しかも店舗名まで「プリンの森・カフェ」となっているため、建物、店名、商品が一つのイメージにまとまっています。
運営会社は本店を「プリンの森・カフェ」と案内しており、建物の名前そのものにも商品へのこだわりが表れています。外観と店名が一緒に記憶される仕組みです。
