海外の基準と比べてみると
室内の湿度についての考え方は、実は国によって少しずつ異なります。アメリカの空調に関する学会が示す目安ではおよそ30%から60%、アメリカの環境保護を担当する機関の目安ではおよそ30%から50%とされており、日本の40%から70%という基準と比べると、やや低めの数字になっています。
これは気候の違いも関係していると考えられます。日本は梅雨や夏場の高温多湿な時期が長いため、基準がやや幅を持たせてある一方、アメリカの一部地域はより乾燥した気候であることが背景にあるようです。
こうして比べてみると、日本の住環境がもともと湿気とは切っても切れない関係にあることが分かります。だからこそ、エアコンという湿気の発生源にもなる機械との付き合い方が重要になってくるのです。
「カビ=黒いもの」という思い込みに注意
「カビ」と聞くと、多くの方が黒い斑点をイメージするのではないでしょうか。しかし実はこれ、よくある誤解のひとつです。
カビにはさまざまな種類があり、色も黒だけでなく、白っぽいものや薄い緑がかったものなど幅があるとされています。エアコンの吹き出し口についた黒っぽい点は分かりやすいサインですが、色がついていないからといって、内部が清潔だとは限りません。
見た目だけで判断せず、においや風の質感なども合わせてチェックすることが大切だと言えそうです。次のページでは、こうした汚れを防ぐために自分でできることを具体的に見ていきます。
