結論:冷房の裏側で起きていること
ここまでの内容をまとめると、答えはこうなります。エアコン内部の湿気や結露などは、適切に管理されなければカビなどの増殖につながる可能性がある、ということです。
冷房運転中、エアコンは部屋を涼しくすると同時に、熱交換器という部品の表面で結露を発生させています。そこにフィルターをすり抜けたわずかなホコリが加わることで、カビが好む「湿気」と「栄養」がそろってしまうのです。
厚生労働省が示す室内湿度の基準や、多くの専門家がすすめる60%以下という目安は、こうした環境をつくらないための一つの参考値だと考えられます。「毎日きれいな空気を出しているはず」という思い込みとは裏腹に、内部では見えない変化が積み重なっているというわけです。
厚生労働省が指摘する「維持管理」の重要性
厚生労働省は、建物の空気環境について、湿度の基準だけでなく、空調設備そのものの維持管理や清掃の重要性についても触れています。数値の基準を守るだけでなく、それを支える設備を定期的に手入れすることが前提になっている、ということです。
これは家庭のエアコンにもそのまま当てはまる考え方だと言えます。湿度計で部屋の数字を確認するだけでなく、その数字を生み出している機械自体のケアも忘れてはいけない、というメッセージとして受け取ることができそうです。
ここで疑問が生まれます。なぜエアコンの内部だけが、これほど条件が揃いやすいのでしょうか。次のページで、その理由をもう少し掘り下げてみます。
