「電源を切った」のに、なぜ電気が流れ続けるのか
テレビのリモコンで電源を切ると、画面は消えて音も止まります。多くの人は、これで電気の消費もゼロになったと思っているのではないでしょうか。
しかし実は、リモコンで消しただけの状態では、テレビの内部にはまだ微量の電気が流れ続けています。プラグがコンセントに差し込まれている限り、電気の流れが完全に止まることはないのです。
これは故障でも欠陥でもありません。リモコンからの信号をいつでも受け取れるように、テレビ本体が「待機」している状態だからです。
つまり「消した」と「電気が完全に止まった」は、実はイコールではないのです。この違いを知らないまま過ごしている人は、意外と多いと言われています。
実はテレビだけじゃない!家中にある「待機電力」の正体
実は、使っていないのに電気を使い続けてしまうのは、テレビだけではありません。電子レンジやエアコン、洗濯機など、リモコンやタイマー機能がついた家電の多くに、同じ仕組みがあります。
このような「使っていないのに流れている電力」をまとめて「待機電力(たいきでんりょく)」と呼びます。家の中には、実はかなりの数の待機電力の発生源が隠れているのです。
待機電力という言葉を初めて聞いた人も、コンセントを差したままの家電が家に何台あるか数えてみると、その多さに驚くかもしれません。
次のページでは、この待機電力が家庭全体の電気代の中でどれくらいの割合を占めているのか、具体的な数字を見ていきます。

