「金縛りと同じでは?」と聞かれることがあります
「鏡の顔が変わって見えるのは、金縛りのようなものですか」という質問を受けることがあります。実はこの二つは、まったく別の仕組みで起きるものとされています。
金縛りは、眠りから覚めるときに体を動かす仕組みだけがうまく働かない状態で起こるとされる現象です。一方、鏡の顔の錯視は、起きている状態で目を開けたまま体験するもので、体が動かせなくなるわけではありません。
どちらも「怖い体験」として語られやすいものの、起きる仕組みはまったく別だと考えられています。では、もっと長い時間見つめ続けたら、いったい何が起きるのでしょうか。
もし何十分も見つめ続けたらどうなるのか
これまで紹介した実験の多くは10分程度でしたが、研究の中には、もっと長い時間をかけて行われたものもあるとされています。ある調査では、平均しておよそ50分ほどかけて行われたケースも報告されています。
見つめる時間が長くなるほど、感じる変化がより強くなる傾向があるという声も聞かれます。ただし、長時間続けることで気分が悪くなる人もいるため、無理は禁物とされています。
「短時間でも起きる、長くやればもっと強く感じるかもしれない」というのが、今のところの一般的な理解のようです。ここで、この現象が実は研究の分野でどう役立てられているかを見てみましょう。
