「自分だけがおかしい」は誤解です
鏡の中の顔が変に見えたとき、多くの人は「自分の頭がおかしくなったのでは」と不安になるようです。しかし、これは大きな誤解だとされています。
実はこの現象は、心理学の実験として繰り返し確認されているものです。特定の条件のもとであれば、健康な成人の多くに起こり得ることが分かっています。
つまり、鏡に別の顔が見えたからといって、何か特別な問題を抱えているわけではなさそうです。では、実際にどれくらいの人がこの現象を経験しているのでしょうか。
実験で分かった「見える顔」の種類と割合
イタリアの大学で行われたある実験では、50人の健康な参加者が、薄暗い部屋で自分の顔を10分間見つめ続けました。その結果、多くの参加者が何らかの変化を報告したとされています。
報告の内訳を見ると、自分の顔が大きく歪んで見えたという人が全体のおよそ66%、怪物のような顔に見えたという人が48%にのぼったといいます。さらに、見知らぬ他人の顔に見えたという回答も28%ほどあったとされています。
数字にすると、決して珍しい体験ではないことが分かります。では、なぜこの実験ではこれほど多くの人に変化が起きたのでしょうか。その手がかりを次のページで見ていきます。
