第5位 錦織圭(テニス) 約3730万ドル
第5位は、テニスの錦織圭選手です。
2019年に発表されたフォーブスの調査で、錦織選手の年収は3730万ドル(約56億円)でした。当時、テニス界の男子選手の中でも、世界のトップ選手に並ぶ稼ぎとして紹介されています。
錦織選手が大きな注目を集めたのは、2014年の全米オープンです。アジアの男子選手として初めて、世界4大大会の決勝に進みました。4大大会とは、テニスで最も格の高い4つの大会のことです。
2015年には世界ランキングで最高4位まで上がりました。日本の男子選手として、それまで誰も届かなかった位置です。
この活躍によって、錦織選手は日本だけでなく、世界中の企業から注目される存在になりました。テニスの世界ランキングは、1年間の大会の成績をもとに決まります。上位にいるほど大きな大会で目立つ場面が増え、企業にとっての価値も高まるとされています。
ところが、その年収の中身を見てみると、意外な事実が分かります。試合で得た賞金は、年収全体のごく一部にすぎなかったのです。
年収のほとんどは企業からのお金
アメリカのテレビ局CNBCが伝えたフォーブスの調査によると、錦織選手の3730万ドルのうち、大会の賞金は430万ドルでした。残りの3300万ドルは、企業との契約などによるものです。
つまり、年収の約9割が、試合以外から入ってきたお金ということになります。
企業との契約は「スポンサー契約」と呼ばれます。スポンサーとは、お金を出して選手を応援する企業のことです。選手は、企業の服や道具を使ったり、広告に出たりします。
テニスでは、選手が試合で着るウェアやラケットが、テレビに大きく映ります。そのため、企業にとっては宣伝の効果が大きいとされています。
また、錦織選手の場合は、日本の多くの企業が広告に起用しました。日本の人口は約1億2000万人です。この大きな国内市場で人気を集めたことも、収入を押し上げたと考えられます。
では、なぜテニスはここまで企業のお金が集まりやすいのでしょうか。
