ゴルフの賞金がここまで高くなったわけ
アメリカの男子ゴルフの賞金は、ここ数年で大きく上がりました。
きっかけの1つとされるのが、2022年に始まった「LIVゴルフ」です。サウジアラビアの政府系の資金が支える新しいツアーで、トップ選手に高い報酬を出して引き抜きを進めました。
これに対抗するため、アメリカの男子ツアー「PGAツアー」は、特に格の高い大会の賞金を大きく引き上げたと言われています。今では、1大会の優勝賞金が数百万ドルになる大会もあります。
フォーブスの2026年の番付では、7位にLIVゴルフのジョン・ラーム選手が入りました。年収1億700万ドルのうち、9700万ドルが競技で得たお金です。
松山選手はPGAツアーに残って戦い続けています。賞金が高くなった時期に大きな大会で勝ったことが、2024年の高い収入につながったと考えられます。
ところで、ゴルフ選手の年収というと「賞金がすべて」と思われがちです。しかし、実際にはそうとも限りません。
「ゴルフは賞金で稼ぐもの」は半分だけ正解
ゴルフ選手の年収というと、賞金ランキングの金額を思い浮かべる方が多いかもしれません。ですが、それは収入の一部にすぎません。
松山選手の2024年の場合、賞金は1700万ドル、企業との契約などは2500万ドルでした。賞金よりも、ゴルフ場の外で得たお金のほうが多いのです。
ゴルフ選手は、帽子、シャツ、クラブ、ボールなど、身に着けるものすべてに企業のマークが入ります。1人で何社もの企業と契約できるのが特徴です。
また、ゴルフは選手の現役期間が比較的長い競技としても知られています。40代でも第一線で戦う選手が多く、企業との契約も長く続く傾向があるとされます。
松山選手の収入の形は、第5位の錦織選手とよく似ています。個人の競技で、世界を舞台に戦い、企業からのお金が年収の半分以上を占めているという点です。
そして次の第3位も、この「企業からのお金」が主役です。ただし、その割合は錦織選手や松山選手とは比べものになりません。
