「円」の英語表記、実は世界の通貨の中でもかなり珍しいパターンです
日本の通貨単位は「円」ですが、英語で書くときは「YEN」となります。ローマ字でそのまま読むなら「EN」でよいはずですが、なぜか頭に「Y」がついています。
実はこの「Y」がついている理由について、はっきりとした記録は残っていません。日本銀行も公式サイトで、根拠ははっきりしないと説明しています。
ただし全く手がかりがないわけではなく、いくつかの有力な説が伝わっています。世界の通貨を見渡しても、発音通りのつづりにならない例は珍しく、円はその代表格といえます。
よくある誤解「YENは単なる綴りミス」ではありません
「YEN」という表記を見て、昔の誰かが書き間違えただけでは、と思う方もいるかもしれません。しかし、これは誤解といえます。
1872年(明治5年)に発行された政府紙幣「明治通宝」の時点で、すでに「YEN」と表記されていたことがわかっています。さらに1885年(明治18年)に日本銀行が発行を始めたお札でも、一貫して「YEN」が使われてきました。
一時的な書き間違いなら、その後に修正されているはずです。長年にわたって表記が統一されているということは、当時の人たちが何らかの意図を持って「Y」をつけたと考えるのが自然です。次のページでは、そもそも「円」という単位そのものがいつ生まれたのかを見ていきます。

