なぜ不幸が続いた?「呪われている」と語り継がれる場所・物20選、その正体とは?

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⑬ウィンチェスター・ミステリー・ハウスは、なぜ増築を続けたのか

米国カリフォルニア州サンノゼにあるウィンチェスター・ミステリー・ハウスは、長年の増改築によって迷路のようになった邸宅です。階段が天井で行き止まり、壁へ開く扉があり、床に天窓があるなど、一般的な住宅では考えにくい造りが多数残されています。サラ・ウィンチェスターが1886年ごろから暮らし始め、1922年に亡くなるまで建築が続けられました。

有名な伝説では、霊媒師から「銃で命を奪われた人々の霊に追われている」と告げられ、その霊を避けるために建築を続けたとされています。しかし、これはサラ本人が公に説明した理由ではありません。19世紀末にはすでに新聞が「なぜ家を増築するのか」という謎を報じており、後から霊の話が広がったことも分かっています。

実際の邸宅は、最初から巨大な迷路として計画されたわけではありません。小さな農家を少しずつ改築し、増築と変更を繰り返した結果、複雑な建物になったとされています。完成図がなかったことも、後世の想像をかき立てました。

「死者を避ける家」という話は、どこから広がった?

サラ・ウィンチェスターは夫や娘を亡くした経験を持ち、巨額の財産を相続していました。こうした背景から、彼女が悲しみや罪悪感と向き合うために建築を続けたという解釈が生まれました。スミソニアンでも、霊媒師の助言という伝承と、彼女自身が残した確かな記録との間には距離があると紹介されています。

また、実際の家は長年の工事によって複雑になっており、外から見ても普通の邸宅には見えません。その姿そのものが「何かを追い払うために作られた家」という物語を補強しました。呪いの証拠というより、現実の建物と後世の解釈が重なって成立した伝説と見ると、かなり興味深い存在です。次は、家ではなく一体の人形に「写真を撮る前に許可を取って」と求める博物館です。

さらに、1906年のサンフランシスコ地震で大きな被害を受け、7階建て部分などが後に取り壊されました。つまり現在の姿も、建築を始めた当時とまったく同じではありません。

現在の建物には、階段や扉など「なぜこんな所に?」と思わせる部分が多く残っています。こうした具体的な違和感があるため、霊媒師の伝説を知らなくても不思議な家という印象を持ちやすいのです。

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この記事を書いた人

「知ってよかった。誰かに話したくなる。」を合言葉に、暮らし・歴史・言葉・お金・身体・食べ物など、身近だけど意外と知らない雑学を日々調査してお届けしているBest For Youの編集チームです。難しいテーマもわかりやすく、読み終わった後につい誰かに話したくなるような記事づくりを心がけています。