偉人の最期がまさかすぎる…歴史上の人物の意外な死因10選

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中世の王たちにとってランプリーはごちそうだった

ランプリーは細長い魚のような姿をしていますが、現代の分類ではヤツメウナギの仲間です。中世のヨーロッパでは、動物性の食べ物を食べられない日にも魚として扱われるため、宗教上の食事制限がある時期にも食卓に登場しました。とくに裕福な人々の宴席では、珍しい食材として重宝されたようです。

イングランド王室とランプリーの関係も長く、王がこれを食べる習慣が知られていました。つまり、ヘンリー1世が食べたという話自体は、その時代の食文化から見ても不自然ではありません。「なぜそんなものを食べたのか」という疑問は、現代人の感覚で当時の食卓を見ているために生まれるのです。

当時の王侯貴族にとって、珍しい食材を食卓に並べることは豊かさを示す方法でもありました。現在では苦手な人も多いランプリーも、当時は立派なごちそうでした。ヘンリー1世の逸話を理解するには、「王が奇妙な魚を食べた」のではなく、「王が当時の高級料理を楽しんでいた」と考えるほうが自然です。

逸話が医学的な説明に変わっていく

ヘンリー1世の話で興味深いのは、「好物を食べた」という生活の一場面が、後世になると「食べ過ぎて死んだ」という原因そのものの説明として定着していった点です。病名が分からない時代には、直前に起きた目立つ出来事が死の理由として理解されやすくなります。

これはヘンリー1世に限った話ではありません。歴史上の人物をめぐる逸話では、食事、けが、事故など、誰でも想像しやすい出来事が死因として語られることがあります。ところが現代の研究では、症状、生活習慣、当時の医学知識などを合わせて考えます。次の王も「食べたもの」が死のイメージを決めましたが、こちらは甘い菓子が主役です。

昔の記録では、病名が分からなくても「食べ物が合わなかった」「冷気に当たった」など、日常の言葉で体調不良を説明していました。後世の人がそれを読むと、現代の「食中毒」のような病名に当てはめたくなります。しかし、症状と原因が一致するとは限りません。歴史上の死因では、現代の病名を慎重に扱う必要があります。

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この記事を書いた人

「知ってよかった。誰かに話したくなる。」を合言葉に、暮らし・歴史・言葉・お金・身体・食べ物など、身近だけど意外と知らない雑学を日々調査してお届けしているBest For Youの編集チームです。難しいテーマもわかりやすく、読み終わった後につい誰かに話したくなるような記事づくりを心がけています。