「がっつり運動すれば帳消しになる」は誤解
冒頭でも触れましたが、「朝しっかり運動したから、日中ずっと座っていても大丈夫」という考え方は、実は誤解である可能性が高いようです。海外の研究者からも、運動の効果と座りすぎの害は、それぞれ別に評価すべきだという指摘が出ています。
運動は運動として体に良い効果をもたらしますが、それとは別に「座り続けている時間の長さ」自体が、独立したリスク要因として体に影響している、というのがポイントです。運動する日としない日で一喜一憂するよりも、座りすぎをどう防ぐかという視点を、別に持っておく必要がありそうです。
では、座り続ける時間を防ぐために、どのくらいの頻度で体を動かすといいのでしょうか。ここに関わる、ある報告があります。
座位を中断する回数が多い人ほどリスクが低いという報告
座っている合計時間が同じでも、途中で立ち上がって体を動かす回数が多い人ほど、腹囲や中性脂肪、血糖値などの数値が良い傾向にあった、という報告があります。座る時間の「長さ」だけでなく「区切り方」が重要だという考え方は、ここでも共通しています。
つまり、座りすぎ対策のカギは、運動量を増やすことよりも先に、「座り続ける時間をこまめに区切ること」にあるといえそうです。では、実際どのくらいの間隔で立ち上がるのが良いとされているのでしょうか。
この点について、世界の指針にもヒントがあります。
