そもそも「座りすぎ」は何時間からが危険ライン?
アメリカ癌協会のパテル氏らが2018年に発表した調査では、1日6時間以上座っている人は、3時間未満の人と比べて死亡リスクがおよそ19%高いと報告されています。
さらに、2012年に発表されたファン・デル・プルーグ氏らの研究では、1日11時間以上座る人は、4時間未満の人と比べて死亡リスクが約40%も高くなるとされています。座る時間が長くなるほど、リスクも段階的に上がっていく、というイメージです。
1日6時間というと、デスクワークの人ならそれほど珍しい数字ではありません。「自分は大丈夫」と思っていた人ほど、実は当てはまっているかもしれません。
なぜ運動しても座りすぎの害は消えないの?
「1時間運動したのだから、残り23時間座っていても相殺されるのでは」と考える人もいるかもしれません。しかし実は、そう単純ではないようです。
座り続けている間、太ももなど下半身の大きな筋肉はほとんど動きません。体を支えたり歩いたりするための筋肉は、実は全身の筋肉の7割ほどが下半身に集まっているといわれます。ここが長時間動かないと、血の流れや脂肪・糖の代謝に関わる働きが低下しやすいと考えられています。運動する・しないとは別に、「座り続けている時間そのもの」が独立したリスクになっている、という見方です。
では海外では、この問題はどのように語られているのでしょうか。実は、ある印象的な言葉が広まったきっかけがあります。
