「座っている時間」と「死亡リスク」の関係を数字で見る
先ほど紹介した数字を、あらためて整理してみます。1日3時間未満しか座らない人を基準にすると、6時間以上座る人はリスクが約19%高く、11時間以上になると約40%高くなる、という報告でした。座る時間が長くなるほど、リスクも比例して増えていくように見えます。
また、アメリカ・カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究では、座っている時間が長い人ほど、記憶に関わる脳の部分が薄くなる傾向があったという報告もあります。体だけでなく、脳への影響も指摘され始めている、という点は覚えておいてよさそうです。
ここで多くの人が抱きやすい誤解があります。「休憩中に少し座るくらいなら平気」という考え方です。
よくある勘違い「休憩中にちょっと座るのは平気」って本当?
結論からいうと、座る時間の「合計」だけでなく、「連続して座り続ける長さ」も重要だと考えられています。同じ合計時間でも、まとまって座り続ける人と、こまめに中断する人とでは、体への影響が違ってくるようです。
つまり「休憩中の数分」は決して無駄ではなく、座り続けている時間を区切るという意味で、実はとても理にかなった行動だといえます。逆に、休憩中もスマートフォンを見ながら座ったままでは、体にとっては「座り続けている状態」が続いていることになります。
ここまでは主にオフィスワーカーを想定して話してきましたが、実はデスクワーク以外にも、座りすぎのリスクが高い意外な仕事があります。
