【結論】「30分に1回、立ち上がる」が目安とされる理由
多くの医療情報や健康関連の資料で共通して紹介されているのが、「30分に1回、立ち上がって少し体を動かす」という目安です。長時間の運動をする必要はなく、トイレに立つ、コーヒーを淹れに行く、その場で軽く伸びをする、といった程度で十分だとされています。
厚生労働省の関連機関が公開している、オフィスでもできる足の運動を紹介したリーフレットでも、30分おきにストレッチをすることが勧められています。エコノミークラス症候群を防ぐ目的で作られた資料が、日常のデスクワーク対策としても活用されている、というわけです。
では、この「30分」という目安には、どんな研究データが裏付けとしてあるのでしょうか。
実際の研究データで見る「30分ごとに3分動く」効果
2型糖尿病のある人を対象にした研究では、30分ごとに3分間、軽く歩いたり簡単な体操をしたりしてもらったところ、食後の血糖値やインスリンの値が改善したという報告があります。たった3分という短い時間でも、体の中では変化が起きているようです。
この結果は糖尿病のある人を対象にしたものですが、座り続けることで血の流れや代謝が落ちやすいという仕組み自体は、多くの人に共通していると考えられます。だからこそ「30分に1回」という数字が、幅広い健康情報の中で目安として使われているようです。
ただし、なぜ「30分」という長さなのか、そして立ち上がる強さはどのくらい必要なのか、実はもう少し掘り下げられる部分があります。
