座りすぎが体に与える具体的な影響とは
長く座ったままでいると、下半身の血の流れがゆるやかになり、脚がむくみやすくなります。また筋肉があまり使われないことで、食事でとった糖や脂肪をエネルギーとして使う働きも落ちやすいと考えられています。
こうした状態が積み重なることで、肥満や2型糖尿病、心臓や血管の病気につながる可能性が指摘されています。一つひとつは小さな変化でも、毎日何時間も続けば、体への負担として無視できないものになっていく、というイメージです。
ここで少し想像してみてください。もし1日中まったく立ち上がらずに座り続けたとしたら、体はどうなるのでしょうか。
もし1日中まったく立たずに座り続けたら、体に何が起こる?
実際にそこまで極端な生活を送る人は少ないと思いますが、近いイメージとして分かりやすいのが、長期間宇宙で過ごす宇宙飛行士です。無重力の環境では、地上のように立ったり歩いたりして筋肉や骨に重さがかかる機会が極端に減ります。
その結果、筋肉が衰えたり骨が弱くなったりすることが知られており、宇宙飛行士は帰還後、時間をかけてリハビリを行うそうです。もちろん座りすぎと無重力はまったく同じ現象ではありませんが、「体を支えたり動かしたりする機会が減ると、筋肉や骨への刺激が失われる」という点では、共通する部分があるといえそうです。
こうしたリスクについて、医療の現場で実際に患者を診ている医師たちは、どのように受け止めているのでしょうか。
