バッテリー残り3%。目の前には、空いているコンセントが一つ
外出先でふとスマホを見ると、バッテリーの残りはあと3%。地図も、乗り換え案内も、家族との連絡も、すべてスマホ頼みなのに、このままでは今にも電源が落ちてしまいそうです。困って店内を見渡すと、壁際にちょうど空いているコンセントが一つ目に入ります。
「ほんの数分だけなら」「電気代なんて1円にもならないし」。そう思って、ついケーブルを挿してしまった経験がある人は、決して少なくないはずです。実際、スマホを数分充電したところで、お店の電気代はほとんど変わりません。
ところが、この”1円にもならない充電”をめぐって、警察に書類送検された人たちが実際にいます。しかもそのうちの2人は、まだ中学生でした。
一方で、新幹線やカフェでは、毎日たくさんの人が当たり前のようにコンセントを使っています。同じ”充電”なのに、なぜ一方は警察沙汰になり、もう一方は何の問題にもならないのか。その境目をたどっていくと、明治時代に日本中を騒がせた、ある裁判にまでさかのぼることになります。
コンビニの外のコンセントで15分。中学生2人が書類送検された
2007年、大阪府松原市で、ある出来事が報じられました。中学生の男子2人が、コンビニの外壁にあったコンセントに携帯電話をつなぎ、15分ほど充電していたというものです。
2人は、窃盗の疑いで警察に書類送検されました。報道によれば、使われた電気は「約1円相当」だったとされています。
このとき地元の警察署は、取材に対して「1円でも窃盗は窃盗」という趣旨のコメントをしていたと伝えられています。金額の小ささに関係なく、警察は事件として扱ったわけです。
15分の充電で、警察沙汰。多くの人にとっては、にわかには信じがたい話かもしれません。では、スマホの充電には、そもそも実際にいくらくらいの電気代がかかっているのでしょうか。
