お店の棚に並ぶ期間を決める「3分の1ルール」
食品業界には、「3分の1ルール」と呼ばれる商慣習があります。農林水産省によると、製造日から賞味期限までの期間のおおむね3分の1以内に、メーカーが小売店へ納品するというものです。
たとえば賞味期限まで6か月ある食品なら、製造から2か月以内に店に届けなければなりません。それを過ぎると、まだ期限まで4か月残っていても、店に納品できなくなることがあります。
さらに小売店は、店頭で売る期限(販売期限)を独自に設定しており、賞味期限より前に棚から下げられることが多いとされています。
このように、消費者の手元に届く前の段階でも、期限には何重もの”余裕”が設けられてきたのです。では、店頭から下げられた食品はどうなるのでしょうか。
Q. 期限前に棚から下げられた食品は、どうなるの?
A. 店頭から下げられた食品は、値引き販売に回されたり、メーカーに返品されたりします。そして、行き場がなければ廃棄されることもあります。
まだ賞味期限まで余裕があるにもかかわらず、こうした商慣習によって捨てられる食品があることは、食品ロスの原因の一つとして以前から指摘されてきました。
そこで、食品業界では、このルールを見直す動きが進んでいます。2012年には、農林水産省の支援を受けて業界のワーキングチームが設けられ、翌年には実証実験も行われました。
その結果、広がりつつあるのが、納品期限をゆるめる「2分の1ルール」です。実際に、どのくらいの事業者が取り組んでいるのでしょうか。
