Q. 期限が短めだと知っていれば、どれだけ過ぎても平気?
A. そうではありません。安全係数による”余裕”は、あくまで品質のばらつきや保存環境の違いに備えたものです。どのくらい余裕があるかは、食品や保存状態によって大きく変わります。
また、2025年のガイドライン改正によって、今後は安全係数が1に近い、つまり”余裕の少ない”期限も増えていくと考えられます。
期限が過ぎた食品は、保存状態や見た目、においなどを確かめたうえで、自分の目で判断することが大切です。
「短めに決められているから大丈夫」と思い込むのではなく、期限の意味を正しく知ったうえで判断する。それが、期限との一番いい付き合い方です。
まとめ:賞味期限は”わざと短め”、でもその決め方が変わり始めている
賞味期限は、検査で分かった”品質が保たれる期間”に、1未満の「安全係数」をかけて、あえて短めに設定するのが基本とされてきました。国のQ&Aでは「0.8以上が目安」とされ、実際には0.8未満の品目も約4割ありました。
年月表示では期限を前の月に繰り上げるルールがあり、お店の側でも3分の1ルールなどで、何重にも余裕が持たされてきたのです。
しかし2025年3月、消費者庁はガイドラインを改正し、「安全係数は1に近づけることが望ましい」と方針を転換しました。食品ロスを減らすため、期限を必要以上に短くしないよう求めています。
賞味期限は”おいしさの目安”、消費期限は”安全の期限”。この違いと、日付の裏側にある決め方を知っておけば、まだ食べられる食品を、もう少し上手に食べきることができるはずです。
