「消費期限」は、まったく別の意味を持つ期限
食品表示基準では、消費期限を「定められた方法により保存した場合において、腐敗、変敗その他の品質の劣化に伴い安全性を欠くこととなるおそれがないと認められる期限」と定義しています。
こちらは「品質」ではなく「安全性」についての期限です。消費期限は、品質が急速に劣化しやすい食品に表示されることになっています。
つまり、賞味期限は「おいしさの期限」、消費期限は「安全に食べられる期限」。同じ”期限”という言葉でも、意味はまったく違うのです。消費期限が表示されている食品は、期限を過ぎたら食べないようにするのが基本です。
では、どの食品に消費期限をつけ、どの食品に賞味期限をつけるのか。かつてはある”日数”で分けるという考え方がありましたが、実はその考え方は今では使われていません。
Q. 「日持ちが5日以内なら消費期限」は、今でも正しい?
A. いいえ。1995年に期限表示が導入された際、当時の厚生省と農林水産省は、消費期限と賞味期限を「5日」で区別する考え方を示していました。
しかしこの考え方は、言葉の定義に基づいた期限の決め方とはいえないとして、2008年に解消されています。2025年に消費者庁が公表したガイドラインでも、「現在、消費者庁においても推奨していない」と明記されています。
つまり今は、日持ちする日数ではなく、「品質が急速に劣化しやすいかどうか」で、どちらの期限を表示するかが判断されることになっています。
こうした期限のルールが注目されている背景には、日本が抱えている大きな社会問題があります。毎日、膨大な量の食べ物が、まだ食べられるのに捨てられているのです。
