ここまでのヒントを整理すると
まず、法律上の賞味期限は「品質が十分に保たれる期限」で、その条文には「期限を超えても品質が保持されていることがある」と書かれていました。
次に、期限はメーカーが検査をもとに決めていて、年月表示では”前の月”に繰り上げるルールがあり、お店の側でも3分の1ルールなどで何重にも余裕が持たされてきました。
さらに、メーカーが賞味期限を延ばす動きが広がり、国も期限の決め方を見直すための調査に乗り出していました。
こうしたヒントが指し示しているのは、パッケージの日付が、検査で分かった”本当の期限”そのものではない、ということです。では、その差はどこから生まれているのでしょうか。
Q. 検査で分かった期限が、そのまま印刷されているんじゃないの?
A. 多くの人はそう考えているかもしれません。検査をして「この食品は10日もつ」と分かれば、パッケージにも10日後の日付が書かれている、と思うのが自然です。
しかし実際には、検査で割り出した期間と、パッケージに印刷される期限の間には、多くの場合”差”があります。
その差を生んでいるのが、期限を決めるときに使われてきた、ある”係数”です。2005年のガイドラインから続く、期限設定の基本的な考え方です。
この係数こそが、「賞味期限はわざと短めに決められている」と言われる理由でした。
