よくある誤解:日本の一番高い場所は今も昔も国内だけ
ここでよくある誤解を1つ整理しておきます。
「日本一高い場所」といえば、当然、日本列島のどこかにあるはずだと考えがちです。
ですが、歴史をさかのぼると、「日本一」の対象が今の日本列島の外にあった時期があります。
これは特別なことではなく、国の領土が広がれば当然起こりうることです。
「日本」という言葉が指す範囲そのものが、時代によって伸び縮みしていたと考えると分かりやすいと思います。
海外の国でも起きていた「本国より高い場所」問題
実はこうした現象は、日本だけの話ではありません。
例えばオランダの本土で一番高い場所は、標高322メートルほどのファールス山という小さな山です。
ところが、カリブ海にあるオランダ領のサバ島には、標高887メートルのシーナリー山があります。
領土をどこまで含めるかによって、「その国で一番高い場所」は変わってくるのです。
日本と台湾の関係にも、これとよく似た構図がありました。次のページでは、もし富士山が今もランキング外だったらという視点で考えてみます。
