「日本一」の順位は国境が変わればひっくり返る
「日本一高い山」という言葉は、シンプルなようで実は奥が深い表現です。
なぜなら「日本」という国の範囲は、時代によって変わってきたからです。
国の範囲が変われば、その中に含まれる山も変わります。
つまり「日本一」の座は、山そのものの高さが変わらなくても、国境線の引き方ひとつで入れ替わる可能性があるということです。
これは意外と知られていない、地理のちょっとしたトリックです。
明治から昭和にかけて日本の領土はどう広がったか
明治時代から昭和の初めにかけて、日本の領土は現在よりも大きく広がっていた時期があります。
台湾や朝鮮半島、樺太の南半分などが、当時は日本の統治下に置かれていました。
こうした地域は「外地」と呼ばれ、法律上は日本の一部として扱われていたと一般的にされています。
外地には、本州や北海道とはまったく違う気候や地形の場所もありました。
その中に、富士山を超える高さの山が実際に存在していたのです。次のページでは、その時期がいつだったのかを見ていきます。
