実はもっと高い「日本の最高地点」があった時期も
ここでさらに意外な話を1つ加えておきます。
太平洋戦争中の一時期、日本軍の占領地域だった現在のインドネシア・ニューギニア島にあるプンチャック・ジャヤという山が、実は玉山よりもさらに高いとされています。
その標高はおよそ4884メートルで、玉山の3952メートルを1000メートル近く上回ります。
一部の資料では、1942年から1945年ごろにかけて、この山が一時的に日本にとって最も高い地点だったと紹介されることがあります。
ただしこの地域はオランダ領だった場所を軍事的に占領していた期間であり、台湾のように正式な統治領として組み込まれていた玉山とは、立場が少し異なる点には注意が必要です。
もしその山が今も日本の統治下にあったら
少し想像を広げてみます。もし戦争の結果が違っていて、こうした占領地が長く維持されていたら、日本一の座はさらに複雑なものになっていたかもしれません。
実際には終戦とともに占領は終わり、この山が日本の記録に残ることはほとんどありませんでした。
一方で台湾の玉山は、50年という長い統治の中で、教科書や地図にしっかりと記録が残されました。
この違いが、玉山が今でも「かつての日本一」として語り継がれている理由の一つといえそうです。
では、その玉山は現在、どんな山として親しまれているのでしょうか。次のページで見ていきます。
