昼食の早食いは「ながら食べ」で起きやすい
仕事や家事の合間の昼食では、スマートフォンや動画、仕事の確認をしながら食べることがあります。こうした「ながら食べ」では、食事そのものへの注意が分散し、食べる速度や量に気づきにくくなることがあります。必ずしも全員に当てはまるわけではありませんが、ゆっくり噛むことを意識するなら、まず食事の数分だけ画面を見ない時間を作るのも一つの方法です。
実際に試すなら、最初の5分だけでも構いません。ひと口ごとに味や硬さを感じていると、自然に口へ運ぶ間隔が伸びます。よく噛むことは、単なる筋肉運動ではなく、食べる行為への注意を取り戻すきっかけにもなります。これなら、特別な健康食品を買わなくても今日から始められます。
画面を見ながら食べると、何をどのくらい食べたかに気づきにくいことがあります。そこで、動画を止めるのが難しければ、最初の3分だけ画面を置く方法でも構いません。その間に一口ずつ味わうと、自分の咀嚼の速さにも気づけます。食事への注意を少し戻すことが、結果として「ゆっくり噛む」行動を支えます。
家族との食事では、会話が咀嚼の時間を作ることもある
家族や友人と一緒に食事をすると、ひと口ごとの間に会話が入ります。そのため、一人で黙々と急いで食べるより、自然に食事時間が長くなることがあります。もちろん、会話をすれば必ずゆっくり食べられるわけではありませんが、「次のひと口をすぐ入れない」という点では役立ちます。
厚生労働省の食育資料でも、食事は「おいしい食事、楽しい会話」と合わせて考えられています。よく噛むことを我慢大会にするより、味わう時間と会話の時間を含めて食事そのものをゆっくりにするほうが続けやすいでしょう。こうして考えると、咀嚼は単独の健康法というより、日々の食べ方全体を整えるきっかけになります。
会話が多い食事では、自然に一口の間隔が空きます。ただし、笑いながら食べる、口いっぱいのまま話す、といった食べ方は安全上避ける必要があります。会話は「食べる間を作る」ために使い、口の中が空いてから話すのが基本です。家族で食べる時間を楽しみながら、落ち着いて咀嚼することが理想です。
