第10位 トゥアタラは100年まで生きる
長寿ランキングを作る際には、年齢の測定が比較的しっかりしていることも重要です。そこで下位には、100年前後の長寿記録を持つ生き物を中心に置きます。たとえばムカシウミガメ類として有名なムカシトカゲ類ではなく、ニュージーランド固有のムカシトカゲ、トゥアタラがその一例です。トゥアタラは平均寿命が約60年とされる一方、100年まで生きることがあります。爬虫類としてもかなり長寿ですが、今回の上位陣と比べると、まだ「数百年」の入口です。
この差は、長寿ランキングの面白さでもあります。100年という数字は人間から見れば途方もなく長いのに、海の長寿生物の世界では中間地点にすぎません。なお、今回の順位は「長生きする種の平均寿命」ではなく、研究で報告された最大級の年齢を重視しています。トゥアタラの体温は周囲の温度に左右される変温動物で、涼しい環境でも活動できる点も特徴です。長い時間をかけて育つ生き物だからこそ、幼体から成体までの変化にも長い年月がかかります。
トゥアタラが長生きできる理由
トゥアタラはニュージーランドに生息する爬虫類で、恐竜が栄えた時代から続くグループの唯一の現生種です。体の成長が遅いことでも知られ、35歳ごろまで成長を続けるとされています。ここで興味深いのは、長寿と成長速度が同時に現れていることです。すぐに大人になるのではなく、時間をかけて体が成熟します。こうした生き方は、長い寿命を持つ動物によく見られる特徴の一つです。
ただし、トゥアタラの100年という数字は「すべての個体が100年生きる」という意味ではありません。平均寿命と最大寿命は別物です。これは長寿の動物を比べるときに、何度も出てくる大切なポイントです。ここから先は100年を大きく超え、200年近い世界へ入っていきます。トゥアタラは外見だけを見るとトカゲに似ていますが、分類上は独立したグループに属します。約2億年前にも存在した系統の特徴を残すことから、「生きた化石」と説明されることもあります。
