20位「清水」…約51万6,000人
「清水」は、全国のあちこちで生まれた名字とされています。名字由来netでは、2026年4月時点の推計で約51万6,000人が名乗り、20位に入っています。由来としては、冷たい水が湧く場所の地名から生まれた例が多く、栃木県の清水村や山梨県の清水村など、複数の発祥地が挙げられています。
同じ「清水」でも、すべての人が一つの家系につながっているとは限りません。地名そのものが全国に数多くあるため、別々の地域で同じ名字が生まれた可能性があるからです。なお、名字の「清水」は「しみず」だけでなく、「きよみず」などの読みも確認されています。
身近な名字でも、たどると複数のルーツが見つかるのです。 水はどの地域にも欠かせないため、「清水」という地名が複数生まれやすかったことにも注目できます。名字の多さだけを見ると一つの巨大な一族を想像しがちですが、地名型の名字では同じ文字が別々に生まれることがあります。ここを知っておくと、ランキングと家系図を混同せずに見られます。
50万人を超えても「20位」になる
約51万6,000人という数字を見ると、とても多い名字に感じます。それでも全国ランキングでは20位です。ここから分かるのは、日本の名字は上位に人数が大きく集まりながら、順位が下がるにつれて人数もかなり細かく分散しているということです。
名字由来netの順位は、政府発表統計や全国電話帳データをもとにした推計で、国が戸籍を集計して順位を公表しているわけではありません。そのため、別の資料では数字や順位が少し変わる場合があります。 しかも20位の清水と19位の斎藤の差はわずか8,000人ほどです。
上位になるほど差が大きいとは限らず、近い順位の名字同士では推計値がかなり接近しています。ランキングは大まかな人数の規模を見る資料として使い、数千人単位の差を絶対的な境目と考えないことも大切です。 とはいえ、20位でも50万人を超えるという規模感は、日本の名字の偏りを知るうえで分かりやすい目安です。この「偏り」がどのように生まれたのかを考えると、名字の歴史がさらに面白くなります。
