7位「山本」…約101万3,000人
7位は「山本」です。約101万3,000人と推計されています。「山本」は、山のふもとを意味する名字として説明されています。日本では山際に集落ができることも多く、山と平地の境目は暮らしの場所を示す便利な目印でした。
さらに、賀茂社の神職家や、源氏、平氏、藤原氏などにも山本の系統が見られるとされています。ここでも一つの起源だけではありません。全国各地に「山本」という地名が生まれうるため、別々の地域で同じ名字が成立する余地があります。「山本」という名字から特定の県をすぐに決めるのが難しいのは、このためです。
山本も100万人を超えています。山のふもとという非常に分かりやすい意味があり、全国各地に同じ地形があることから、名字が独立して成立しやすかったと考えられます。また神職家や古い氏族にも山本が見られるため、地名だけで起源を決めることはできません。漢字の意味と歴史資料の両方を見る必要があります。 同じ名字でも読み方や地域差があるため、名字の情報は一つの数字だけで完結しません。身近な名字ほど奥行きのある歴史を持っています。
「山のふもと」は日本中にある
日本には山地が多いため、「山のふもと」「山の入口」といった位置を表す言葉が、地名になる機会も多くありました。「山本」「山口」などは、その意味が比較的分かりやすい名字です。ただし、漢字が分かりやすいからといって、由来が必ず一つに決まるわけではありません。
古い氏族の名前と地名が重なる場合もあります。また、名字の広がり方には婚姻や移住などさまざまな要因が関係します。 日本の地形を考えると、「山本」が各地にあっても不思議ではありません。
山と平地の境目は、人の居住地を説明するうえで分かりやすい場所だからです。一方、現在の人口分布は都市化や移住の影響を受けています。今どこに山本さんが多いかと、昔どこで山本という名字が生まれたかは、別の問いとして考えましょう。 ランキングの数字と由来の物語は別々に考える必要があります。次の「渡辺」では、場所そのものではなく「渡し場」という交通の要所が名前につながっています。
